北海道マラソンチャリティーエントリー(2015年)

NPO法人ランナーズサポート北海道は、先日行われた2015年北海道マラソンにて初めて取り入れた「チャリティーエントリー制度」で参加ランナー10人から寄せられた寄付金を、道内の財団法人など計10団体に助成しました。

2015北海道マラソン組織委員会の協力も得て、計56万3000円がランナーズサポート北海道に寄せられました。
運営経費を除いた50万6700円を「障がい・福祉」「自然・環境」「健康・スポーツ」「地域づくり」の4分野で活動する団体に贈りました。
1団体あたりの寄付金は5万670円になります。

2015年分の助成先一覧と、各団体から届いたお便り

<障がい・福祉分野> (全5団体)

・公益財団法人そらぷちキッズキャンプ

日本には、小児がんなどの難病とたたかう子どもたちが、約20万人いると言われています。辛く長い闘病生活の中で、「外で遊ぶ」という機会がほとんどありません。
「外で遊びたい」それが夢だという子どもたちがいるのです。
「北海道マラソン」を通じたご寄附は、難病の子どもの「外で遊びたい」という夢を叶えるために使わせていただきます。
そらぷちキッズキャンプは、難病の子どもたちが自分の病気や治療のことを気にせず遊べる、医療ケア付自然体験施設(キャンプ場)を、北海道の豊かな自然の中につくりました。このような施設は、国内にはなく、すべて寄付やボランティアの力で運営しています。
全国の子どもたちや家族を無料でキャンプ場に招待し、思いっきり遊んでもらいたいと思います。非日常体験であるキャンプに参加することが、闘病中の子どもや家族の「休息」になり、「明日を生きるエネルギー」になることを望んでいます。
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サマーキャンプの集合写真車いすで行けるツリーハウス

・一般財団法人メイク・ア・ウイッシュオブジャパン札幌支部

設立目的:難病の子どもたちの夢をかなえるお手伝い
活動内容:「沖縄の海で泳ぎたい」「ウルトラマンと遊びたい」「機関車をみたい」など子どもたちの夢をかなえるお手伝いをしています。またそのための広報活動や資金活動としてチャリティコンサートやチャリティマラソンなども行っています。
活動実績:毎年道内多くの難病の子どもたち夢をかなえています。また、「お寿司を食べたい」「円山動物園の白くまに会いたい」などの夢で来道した道外の子 どもたちの受け入れも行いました。その他資金活動としてチャリティマラソン、クリスマスコンサートなどを行いました。
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難病を抱える心美ちゃん(ここみちゃん 道内在住、当時小学校1年生)の夢「家族で沖縄に行って、きれいな海で泳いでみたい」が実現しました。
チャリティマラソンの風景

・NPO法人スペシャルオリンピックス日本・北海道

ス ペシャルオリンピックス(SO)は、知的発達に障害のある方たちに年間を通じて、様々なスポーツトレーニングと競技の場を提供し、参加したアスリートが 健康を増進し、喜びを感じ、家族や他のアスリートそして地域の人々と、才能や技術そして友情を分かち合いながら継続的に活動している世界的なスポーツ組織 です。
地域から全国へ、世界へと挑戦するチャンスがあることは、障害のある人もない人も勇気や力が湧いてきます。
ランナーの皆さまから頂いたチャリティは、2016年2月に行われるSO日本冬季ナショナルゲームに参加する選手団への派遣費用の一部として活用したいと考えております。
又、近い将来には北海道の地でSOの全国的規模の大会を開催し、たくさんの方々にSOアスリートの素晴らしい活躍を見て頂き応援頂ける事を願っています。
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・NPO法人はこだて音の視覚化研究会

「防災用3D手話学習によって「心豊かで暮らしやすい生活」をめざす」
2015年北海道マラソンでチャリティーランナーの皆様からの支援金をいただき、「はこだて音の視覚化研究会」の活動を支えてくださったランナーの方々に感謝申し上げます。
私たちは障がいの有無に関わらず、誰もが安心して多くのふれあいに満ちた「心豊かで暮らしやすい生活」の実現を目指し、公立はこだて未来大学FUN手話 サークルと共同制作で、防災用手話単語を学習するための2D・3Dアニメーションアプリを開発してきました。
支援金の使途については、防災用手話単語学習の充実や、地域に応じた手話の効率的な習得とその由来の学習ができるよう、手話学習アプリや試供版DVDの配 布をすることで普及活動をしていきます。他にも、アプリ機能の充実のため、ろう者の防災意識調査も計画しています。また、健常者のろう者に対しての理解促 進や情報のバリアフリー化も進めて行きたいと考えています。
今後ともご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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・NPO法人チャイルドラインさっぽろ

チャイルドラインは1人でも多くの子どもが幸せになれるよう、悩みや思いを、電話を通して聴く、18歳までの子ども専用電話ですお説教抜き、押し付け抜きで子どもたちの声にただ耳を傾けて気持ちを受け止めます。
1970年代の北ヨーロッパで発祥し、チャイルドラインさっぽろは2004年に発足しました。
全国の実施団体と連携して平日の月曜と水曜を受け持っています。
昨年度に「さっぽろ」が受けた電話は5,127件。
「何回かけてもつながらない」という声に応えて、回線も2回線に増やしました。
電話を受ける人材を育成する研修活動や、子どもたちにチャイルドラインをしってもらうカードなどの配布活動を進めてきました。
チャイルドラインのフリーダイヤルは全国共通0120-99-7777です。

<自然・環境分野> (全3団体)
・公益財団法人知床財団

この度は多大なご寄付を賜り、知床財団職員一同心より厚く御礼申し上げます。
私たちは、1988年に設立されて以来、知床の自然を『知り、守り、伝える』活動を行う公益財団法人です。
2005年、私たちの活動舞台である知床はその特異な生態系と生物多様性の価値が認められ、未来へ伝えるべき宝として世界自然遺産に登録されました。早い もので、遺産登録から今年でちょうど10年目を迎えます。この節目の年に皆様からこのような過分なるご厚情を賜り、今一度、知床の価値を守っていく役割を 担う者としてこれからの10年も精一杯日々の業務に努めて参りたいと決意を新たにしたところです。
寄付金は知床の環境保全のために活用させていただきます。
これからも北海道マラソンが世界中のランナーを魅了する北海道らしい大会として末永く発展していかれますことをお祈り申し上げまして、お礼とさせていただきます。
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・NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター

活動支援をいただき、ありがとうございます。
私たちは、大雪山国立公園での自然体験・環境教育・環境保全活動を通じて、「地域の人々や訪れる多くの人々に自然の豊かさや価値を伝え、人と自然とのつな がりを学び、大雪山を愛する多くの人々の輪を広げ、自然と共生する暮らしや町づくりをめざす。」NPO法人です。
1997年に任意団体として活動開始し、当初は自然体験の提供が主でした。その後「人と自然とのつながり」をメインテーマに据え、自然体験に加え環境教育活動・環境保全活動を開始し、活動の目的を明確化させるため2001年NPO法人化しました。
自然体験では、北海道遺産でもある旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアーを実施し、森林伐採の歴史や自然を楽しく学ぶ場を提供しています。また環境保全活動では、森林再生活動や登山道の整備を中心に行っています。
今回の活動支援金は、森林再生のためのエゾシカ食害防止柵の建設に使わせていただきたいと考えています。
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・NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト

私たちの団体は「エコビレッジ=持続可能な暮らしと地域」をテーマに、農業や農村生活をベースにした社会教育事業を行っています。
農業や環境に興味のある大学生や大人だけでなく、最近では小学生をターゲットに、自然の中で多様な人びとと学び合うプログラムを実施しています。
自分たちの暮らしを支えている食べ物やエネルギーがどこでどうやって作られているのかを体験的に知り、共同作業を通じて他者との関係性を身につけることは大人にとっても子どもにとっても重要なことです。
今年の夏は、保養でやってきた福島の子ども31人を受け入れました。
彼らとともに余市の歴史や果樹を素材にした様々な体験を重ねながら、地元の生産者やボランティアの協力に感激する場面が多々ありました。
このたび北海道マラソンのランナーの方々からいただいたご寄付も、そのような人びとのつながりの一環と感謝して大切に使わせていただきます。
本当にありがとうございました。

<健康・スポーツ分野> (1団体)
・NPO法人北海道歩くスキー協会

活 動支援金寄付を頂き有難うございます。同協会は、広く一般の人々に対して歩くスキーに親しむ機会を提供するとともに、歩くスキーの指導者の育成及び環境 保全の普及に関する事業等を行い、生涯スポーツとしての歩くスキー普及と、市民の健康増進に寄与することを目的とする団体です。
活動内容は協会の主催、共催、後援事業等について年間として冬季15回(道民・札幌市民歩くスキーの集い他)、夏季6回(ウォーキング他)位実施していま す。その中で今回の支援金については冬季に実施しています第2回北海道歩くスキー協会「歩くスキーの集い」の大会の一部費用として大切に使用させて頂きま す。
写真の説明ですが、協会の協力事業として実施している平成27年2月「雪まつり歩くスキー体験」事業で国内外の体験希望者のほとんどの人々が、初めて歩くスキーを体験しますので指導しながらコース2周している写真です。
今後ともご支援宜しくお願い申し上げます。 ————

<地域づくり分野> (1団体)
・NPO法人札幌オオドオリ大学

NPO法人札幌オオドオリ大学は2010年に設立し、主に生涯学習を核としたまちづくり活動を行っています。
「札幌オオドオリ大学」という名前のごとく、北海道・札幌の「まち」と「大学」という学びのイメージを両方とりいれた活動です。
校舎は無く、まちをキャンパスに月に3~4つの授業を実施しています。
2014年には「スポーツでおもてなしをしてみよう!in北海道マラソン~ゲームズメーカーの世界」という授業を実施。
この授業を機に、集まったドリ大生が中心となり実際に北海道マラソンのゴール地点でランナーを祝福する~という企画を実施しました。
「するスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツ」の「支える」ということを楽しく関わりながら実施できた事例になったかと思います。
今後も授業をきっかけに社会に様々な接点をつくっていきたいと思います。
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